屋上からの電話


タイ&カンボジア一人旅から帰ってきて、私を待ち受けていたのは
とある資格を取る為の講習でした。それは会社がらみのもので、
朝の9時から夕方の6時までの拘束・・・。私はそれに耐えることが
できなかったのです。病気で集中力が欠けている上に、旅行帰りの
疲労が溜まっていて・・。そしてその資格を必ず取らなければ
いけないというプレッシャー、に私は負けました。

その日は、病院の日でした。講習帰りふらふらになりながら病院に寄り、
「もうムリです」と告げました。先生は「いつでも診断書書くよ」と
言いつつも、強制的に休職とはいきません。なので、明日朝講習に
行けなかったら病院に来なさい、と言われ、病院を出ました。

院外で薬をもらい、私が向かった先は、病院の隣のビルの屋上でした。
屋上へは、軽く上がれました。鍵もかかっていなかったのです。
本当に靴を脱いで、飛び降りようとしました。でも下を見たら
電線がうじゃうじゃしていて、車も走っていて、死ねないって
思いました。そうしたら涙が出てきて、主治医に電話しました。

主治医は、「どこにいるの?」「とにかく戻ってきなさい」
私の緊張が、主治医にも伝わったみたいです。
「死じゃダメ?」と私は泣きながら言いました。
もちろんダメっていうに決まってます。
仕方ないので、私はもう一度病院に戻りました。

病院に戻って、ハリペロ(セレネ―ス)打って。
その日は、タクシーで家まで帰りました。